外壁塗装の機能性塗料とは？人気の断熱塗料と遮熱塗料の違いも紹介！
外壁塗装では機能性塗料がよく用いられるようになってきました。通常の塗料と比較して、何がメリットなのかを詳しく知りたいと思っている人も多いでしょう。ここでは人気の高い断熱塗料と遮熱塗料を中心にして、どのような機能性塗料があって何の目的で使用されるのかを分かりやすく解説します。
・機能性塗料とは
機能性塗料とは外壁塗装で使用する塗料の中で、通常の塗料にはない機能を付与したものを指します。一般的に外壁塗装に用いられているシリコン塗料、フッ素塗料、ラジカル塗料、アクリル塗料、ウレタン塗料といった塗料は外壁を保護しつつ、建物の色を美しく仕上げる目的で使用されます。しかし、機能性塗料の場合には、さらに追加の効果を持たせることも目的として利用するのが特徴です。
機能性塗料の中でも有名なのは断熱塗料や遮熱塗料です。どちらも省エネ効果がある塗料としてよく利用されるようになってきました。外壁塗装だけでなく屋根塗装でも使われている機能性塗料です。
・外壁塗装で断熱塗料と遮熱塗料が人気の理由
外壁塗装では機能性塗料の中でも断熱塗料と遮熱塗料が人気になっています。断熱塗料と遮熱塗料が人気なのは快適な住まいを作れるだけでなく、国や地方自治体によって補助金の対象になることがあるからです。地球温暖化を防ぐためにもネットゼロエミッションの住宅を増やしていくことは重要な課題になっています。世界的に低炭素住宅を目指す取り組みが進められているため、日本でも積極的に補助金が出されています。断熱塗料や遮熱塗料は補助金によってコストパフォーマンスを上げられるので、外壁塗装のときによく注目されています。
・断熱塗料と遮熱塗料の違い
断熱塗料と遮熱塗料はどちらも住宅で消費するエネルギーを削減するのに有効な機能を持っている塗料です。ただ、断熱と遮熱では得られる効果が異なります。
断熱塗料とは熱の伝導率を下げる効果がある塗料です。例えば、断熱塗料で外壁塗装をすると、夏の暑い日に外壁を伝って外気の熱が住宅の中に入ってきにくくなります。冬に暖房をして暖かい部屋にしたときには、外壁から熱が外に逃げて部屋が寒くなるのを防止することが可能です。断熱塗料を使用すると家の中の温度を一定に保ちやすくなります。
遮熱塗料は熱の原因になる太陽光のエネルギーを遮る効果を持っている塗料です。夏の暑い日に太陽光が部屋の中に入ってくると暑くなるでしょう。太陽光は部屋だけでなく外壁にも降り注いで熱を与えています。太陽光によって外壁が熱を持つと、部屋の中に入ってきて室温を上昇させます。遮熱塗料は太陽光の熱を外壁に伝わりにくくして、外壁が熱くなるのを防ぐ機能があるのが特徴です。夏の日差しによる暑さをしのぐのに適しているのが遮熱塗料です。また、遮熱塗料は外壁を熱から守る効果もあるため、外壁の保護の目的でもよく選ばれています。
現在では断熱性と遮熱性を兼ね備えている塗料もあります。高機能の塗料による外壁塗装でエコ性能の高い住宅にしたいときに人気のある機能性塗料です。
・他の機能性塗料の種類と特徴
機能性塗料には断熱性や遮熱性のある塗料だけでなく、他にも機能が付与されたものがたくさんあります。ここでは代表的な機能性塗料の種類と特徴を解説するので、外壁塗装の塗料選びの参考にしてください。
・防カビ性
防カビ性のある機能性塗料は比較的初期から開発されてきました。光触媒などを使用していて、カビが生えにくくなっているのが特徴です。カビは健康被害をもたらすリスクがあるので、湿気の多いところでは対策が重要になります。塗料自体に防カビ性があると、こまめにメンテナンスをしなくても衛生環境を保てるのがメリットです。
・低汚染性
低汚染性の機能性塗料は汚れが落ちやすい性質があります。大通りに面している住宅や畑などに囲まれている家では外壁の汚れが酷くなりがちです。低汚染性の機能性塗料の場合には雨が降ったときに汚れが流れ落ちやすくなっています。水をかけるだけでもきれいになりやすいのでメンテナンスが容易になるのが魅力です。
・透湿性
透湿性の機能性塗料は壁の中の水分を外に逃がす性質を持っているのが特徴です。外壁塗装に使用する塗料は通常は防水性があって、水分を通さないようになっています。雨が当たっても外壁が濡れて劣化したり、雨漏りをしたりしないようにするためです。ただ、結露などによる内部の湿気を外に逃がせないと、外壁だけでなく建物自体も劣化する原因になります。透湿性があると外に湿気を逃がすので外壁も建物も守る力があります。
外壁塗装に使用される断熱性塗料には断熱塗料と遮熱塗料だけでなくさまざまな種類があります。住宅の環境に合わせて適切な機能性塗料を選ぶことで、より快適で長く住める住宅にすることが可能です。外壁塗装をするときにはどんな住まいにリフォームしたいかを考えて、期待に応えてくれる塗料を選んで施工しましょう。
